Japanese
English
臨床研究
胃粘膜下腫瘍26例の検討
Submucosal tumor of the stomach:report of the 26 operated cases
豊島 隆
1
,
山本 協二
1
,
松代 隆
1
Takashi TOSHIMA
1
,
Kyoji YAMAMOTO
1
,
Takashi MATSUSHIRO
1
1東北労災病院外科
pp.397-401
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208968
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はじめに
胃粘膜下腫瘍とは一般的には非上皮性良性腫瘍を意味するものとされている1).本症は胃癌,胃潰瘍,胃ポリープに比し,稀なものとされてきたが,最近の診断技術の進歩や集団検診の普及によりしばしば経験されるようになつた.われわれはこれまで18例の胃ポリープを除いた良性腫瘍と8例の悪性非上皮性腫瘍を経験したが,両者の鑑別はきわめて困難であつた.胃粘膜下腫瘍に悪性非上皮性腫瘍を加えることには異論のあるところであるが,今回は他の疾患との比較検討のため本症を広義に解釈し,両者を含めて検討した,合わせて術前に悪性腫瘍が強く疑われた巨大な神経鞘腫の1例を報告する.
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