Japanese
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特集 最近の経腸栄養法と外科
経腸栄養法の実際—小腸広範囲切除後
Enteral nutritional support following massive small bowel resection
福島 恒男
1
,
土屋 周二
1
Tsuneo FUKUSHIMA
1
,
Shuji TSUCHIYA
1
1横浜市大医学部第2外科
pp.55-58
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208909
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小腸広範囲切除後の臨床経過は典型的には3期に分けられる.第1期の下痢のひどい時期には経静脈的高カロリー輸液を行い.2〜3週間後,第2期には徐々に成分栄養剤による経腸栄養を行う.残存腸管機能を配慮した量を投与することが肝要で,過剰投与すると下痢による脱水,電解質喪失をきたす.
経腸栄養そのものが残存腸管の再生を促進するので次第に増量する.第3期になると成分栄養の依存度は低下するが,補助的にこれを長期にわたつて投与しなければならない症例もある.
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