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特集 最近の経腸栄養法と外科
経腸栄養法の実際—食道・胃手術前後の経腸栄養
Evaluation of enteral nutrition in esophageal and gastric surgery
碓井 貞仁
1
,
佐藤 博
1
Sadahito USUI
1
,
Hiroshi SATO
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.49-54
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208908
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食道・胃手術前後の経腸栄養は高カロリー輸液同様不可欠のもので,栄養成分を消化吸収できる腸管の存在する例は基本的に経腸栄養の適応といつてよい.本法の意義は術前においては低栄養状態の改善,術後は一定期間の栄養供給ならびに合併症に対する治療効果にある.通常,経鼻的に挿入留置した栄養チューブを介して1kcal/mlに調製した溶液を100ml/hr以下の速度で持続的に点滴注入する.経腸栄養法は施行・管理が安全かつ容易で副作用も少なく,栄養状態の改善,消化管瘻孔の治癒などの治療効果の大きいすぐれた栄養法として高く評価される.
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