今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
栄養素のとり方—最近の話題
経腸栄養法
遠藤 昌夫
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.1154-1158
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902778
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ポイント
●経腸栄養を目的として開発された栄養食(剤)を,経管的に投与する方法に限定して解説した.
●極めて多種類の栄養食(剤)が存在し,その分類上の名称に混乱がみられるが,大別して半消化態栄養と成分栄養に分けられる.
●食品あるいは薬品として登録されているものの間に明確な差はない.
●半消化態栄養食(剤)は,主として消化管機能が保たれ,経口摂取のみが障害されている病態に有用である.
●成分栄養剤は,十二指腸より下部に注入される場合,あるいは食物抗原を除去したい際に有用である.
●最近開発された投与経路の作製法およびガストロボタンを紹介した.
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