1ページ講座 医療器具を知る
経腸栄養2:胃瘻・食道瘻
笹沼 直樹
1
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
pp.428
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106290
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●基本的な構成(図)
胃瘻(食道瘻)とは胃壁(食道壁)と腹壁(胸壁)を貫いた瘻孔のことを指す.その瘻孔からチューブを挿入し胃内腔(食道内腔)に到達させ,チューブを経由した栄養摂取を行う.胃瘻の造設にはPEG(percutaneous endoscopic gastrostomy:経皮内視鏡的胃瘻造設術)が用いられ,食道瘻の造設にはPTEG(percutaneous trans-esophageal gastro-tubing:経皮経食道胃管挿入術)が用いられる.PTEGは出血傾向が強い場合,胃全摘出術後,多量腹水の症例などに適用される.PEGは内視鏡を用いて胃壁と腹壁を癒着させ,胃に瘻孔を作る手技である.
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