Japanese
English
Review
直腸癌の診断および手術手技からみた問題点
Review of problems in the diagnosis and surgical treatments of rectal cancer
卜部 美代志
1,2
,
龍村 俊樹
3
Miyoshi URABE
1,2
,
Toshiki TATSUMURA
3
1前金沢大学医学部第1外科
2富山医科薬科大学大学院
3富山医科薬科大学医学部第1外科
pp.1749-1756
発行日 1984年12月20日
Published Date 1984/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208891
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はじめに
大腸癌の診断および治療方針は,癌の占居部位によりかなり異なつている.ここでは主として直腸癌をとりあげ,その特徴について述べる.
本邦における最近の食生活の欧米化に伴つて,大腸癌の発生率が増加の傾向を辿りつつあり,そのうち直腸癌が約半数を占めている.直腸癌は,その局所解剖において,またリンパ行性および血行性転移の上で特色があり,それらに対する術前診断,治療方針などにおいて,なお検討すべき問題点が少なくない.
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