Japanese
English
綜説
直腸癌の発生と治療
Pathogenesis and Treatment of the Rectal Cancer
卜部 美代志
1
,
深谷 月泉
1
,
山本 恵一
1
,
荒川 竜夫
1
Miyoshi URABE
1
,
Gessen FUKATANI
1
,
Keiichi YAMAMOTO
1
,
Tatsuo ARAKAWA
1
1金沢大学医学部第一外科教室
1Department of Surgery, School of Medicine, University of Kanazawa
pp.1205-1221
発行日 1962年12月20日
Published Date 1962/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202999
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
直腸癌は,私共の日常扱う消化管系臓器癌の中で,胃癌程多くはないが,しかしまたさほど稀な疾患でもない.また治療法さえ適当なれば,直腸癌の治療成績は,他臓器癌にくらべ良好な部類に属するので,私共は,この疾患の外科を重要視しなければならないと考えている.
本年4月の日本外科学会総会において,私共は直腸癌についてのシンポジアムに参加し,また本問題について臨床特別講演の機会を与えられた.そこで私共は,直腸癌の発生を観察し,その手術術式を工夫し,従来私共のあげ得た本疾患の治療成績をとり検べたので,ここにその大要を記述し,諸賢の御参考に供する次第である.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.