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特集 胃癌—最近の話題
脾門,脾動脈幹リンパ節郭清—膵体尾部脾合併切除術式の意義
Significance of lymph node dissection at the splenic hilus and along the splenic artery
宮下 薫
1
,
武藤 輝一
1
,
佐々木 公一
1
,
田中 乙雄
1
,
梨本 篤
1
,
吉川 時弘
1
Kaoru MIYASHITA
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.1535-1538
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208852
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はじめに
胃癌の手術成績向上には,近年めざましいものがある.上部胃癌において脾門リンパ節(No.10)や脾動脈幹リンパ節(No.11)を完全郭清するため,膵体尾部切除と脾切除を合併する術式が提唱され,著者らの施設でも進行癌の多い上部胃癌に対して胃全摘に膵体尾部脾合併切除を加える術式を積極的に行つてきた.しかし,脾摘の合併についてはリンパ節郭清と宿主の免疫学的観点などから賛否両論が未だ多く,意見の一致をみていない.本稿では,脾門・脾動脈幹リンパ節転移の実態を中心に検討し,同術式の意義について述べる.
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