Japanese
English
臨床報告
横隔膜弛緩症合併胃捻転による噴門部狭窄の1手術例
A case report, the operation for the stenosis of the cardiac portion due to the volvulus of the stomach combined with diaphragmatic eventration
加納 正道
1
,
桑原 悦美
1
,
西平 哲郎
1
,
葛西 森夫
1
,
小野寺 博義
2
Tadamichi KANO
1
1東北大学医学部第2外科
2東北大学医学部第3内科
pp.689-692
発行日 1984年5月20日
Published Date 1984/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208637
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はじめに
横隔膜弛緩症は横隔膜筋線維の形成不全などにより,横隔膜の1側が異常に高い位置にある状態と定義されている1).従来本疾患は先天性で強い呼吸器症状を示す新生児例や乳幼児例が多く知られていたが,最近では胸部X線撮影の普及により,成人例の報告も多くなり,また時に本症が胃捻転の原因となることも知られてきた2).今回われわれは左横隔膜弛緩症に合併した胃捻転による噴門部狭窄症例の手術を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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