Japanese
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外科医の工夫
消化器外科領域における術後疼痛に対する硬膜外モルヒネ注入法の経験
Epidural morphine as pain relief after gastroenterological surgery
山本 俊二
1
,
壺井 和彦
1
,
中島 芳郎
1
Shunji YAMAMOTO
1
,
Kazuhiko TSUBOI
1
,
Yoshiro NAKAJIMA
1
1健康保険滋賀病院外科
pp.251-254
発行日 1984年2月20日
Published Date 1984/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208566
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はじめに
硬膜外腔への微量のモルヒネ注入法1)が,術後疼痛対策として,現在多くの施設で施行されているが,塩酸モルヒネの注入量,溶媒の種類およびその量,注入時間,注入回数およびその投与間隔等について適正と思われるものが未だ決定されていない現状である.
今回われわれは,消化器外科領域における術後疼痛に対して,手術後第3病日までの鎮痛を目的として,術後病棟に帰室時,術後12時間後,術後24時間後,術後36間後の計4回にわたり,患者の疼痛の訴えの有無にかかわらず,塩酸モルヒネ2mgを生理的食塩水10mlに溶解して持続硬膜外カテーテルより注入して,良好な鎮痛効果を得たので報告する.
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