発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002105811
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腰椎後方手術90例(男49例,女41例,平均55.5歳)の術後鎮痛法として,0.25%塩酸ブピバカイン6mlに硬膜外塩酸モルヒネ2mgを併用した30例(A群),3mg併用した30例(B群),併用なしの30例(C群)に分けて比較した.術後1時間の疼痛強度visual analog scale(VSA)値の平均は,A群2.9,B群2.0,C群7.8で,全く疼痛を訴えなかったのはA群10例,B群16例であった.疼痛のため鎮痛薬を用いたのはA群14例,B群10例,C群18例であった.VSA値の経時的変化をみると,A群及びB群は術後1時間,4時間でC群よりも有意に低く,A群とB群間に有意差はなかった.A群及びB群は術後4時間で低下し,24時間ではやや増加したが,48時間では再び低下した.C群は経時的に低下した.A群及びB群で術後48時間以内に鎮痛薬を使用したのは25例で,C群は21例で,使用平均回数は各々1.4回,2.7回であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001