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臨床研究
乳癌における脈管内侵襲(リンパ管侵襲,静脈管侵襲)の意義
Implications of lymphatic and vascular invasion in breast carcinoma
木村 盛彦
1
,
佐藤 和雄
2
Morihiko KIMURA
1
,
Kazuo SATO
2
1群馬県立がんセンター外科
2群馬県立がんセンター病理
pp.1777-1781
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208512
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はじめに
乳癌の予後に関与する因子については,種々の面から多くの研究がなされている,特に腫瘍径,リンパ節転移度,組織型,脈管内侵襲などは予後と密接な関係にある組織学的諸因子として良く知られている.
なかんずく,乳癌組織内における脈管内侵襲は予後に関与する重要な因子であるとするTeel & Sommers(1964)1)らの報告以来,多くの研究がなされている.脈管内侵襲にはリンパ管侵襲と静脈管侵襲があるが,この観点から,これまでの報告をみると,乳癌の予後との関係を,静脈管侵襲を中心に検討したもの1-5),リンパ管侵襲について検討したもの6),両者を一括して検討したもの7,8)などに細分されるが,いずれも乳癌の予後と密接な関係にある事を指摘している.
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