Japanese
English
臨床研究
早期乳癌発見のためのDuctgraphyの意義
Diagnostic significance of ductgraphy for early breast cancer
岡崎 正敏
1,5
,
村松 幸男
1,5
,
松江 寛人
2
,
七沢 武
2
,
山本 浩
3
,
板橋 正幸
3
,
廣田 映五
4
Masatoshi OKAZAKI
1,5
1福岡大学医学部放射線科
2国立がんセンター放射線診断部
3国立がんセンター外科
4国立がんセンター病理部
5前国立がんセンター放射線診断部
pp.1477-1482
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208460
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はじめに
乳頭分泌(Nipple Discharge,以下N.D.と略す)は早期乳癌の症状の1つとして重要である.N.D.を有する患者の頻度は,乳房撮影(以下,M.M.G.と略す)施行例の5%内外である.しかし,N.D.患者の約半数以上は,触診上何ら腫瘤を触れない.すなわち,これらの症例の大多数は乳管内に限局した小病変が多いためである.これらN.D.症例としては乳管内乳頭腫と乳管内進展型の癌が最も代表的である,従つてN.D.を有する患者の取り扱い方が早期乳癌の発見に重要な問題となつてくる.
著者らはN.D.症例に対して,まず,圧迫スポット撮影を含めたMMGを行い,MMGで明らかな癌の所見がえられない場合,積極的に乳管造影(D.G,)を行つている.
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