Japanese
English
Report from Overseas
急性壊死性膵炎の外科的治療
Surgical treatment of acute necrotic pancreatitis
許 光根
1
,
李 成日
1
,
姜 惟龍
1
,
李 乃新
1
,
崔 東煥
1
,
申 瑢碩
1
,
李 柱日
1
,
刘 在文
1
,
孫 桂栄
1
,
郎 国栄
1
1中国延辺医学院附属病院第1外科
pp.1345-1347
発行日 1983年9月20日
Published Date 1983/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208436
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
急性壊死性膵炎の多くは重症例で,症状進展が迅速であり,変化も複雑で,臨床検査所見も極めて多彩となり,しかも本型と浮腫型・出血型との鑑別には特異的な試験方法が無いため,その確定診断を得ることが必ずしも容易だとは言えない.その理由としては,いろいろな症状や所見と膵臓の病理組織的所見とが必ずしも平行していると言えないからである.最近,急性膵炎に対して積極的保存療法で改善の兆が見られない場合にはむしろ早期手術を施行しようと主張する傾向も見られるが,急性壊死性膵炎の術後死亡率は比較的高く35〜47%1-5)に達している.当科において1961年より1981年までに外科的治療を行つた急性壊死性膵炎は42例である.本稿では,その自験例を通して得た経験を若干述べてみたい.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.