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甲状腺機能亢進症の手術的療法とその評価
李 乃新
1
,
姜 惟龍
1
,
許 光根
1
,
李 成日
1
1中國延边医学院附属病院第1外科
pp.631-634
発行日 1986年5月20日
Published Date 1986/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209324
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はじめに
近年,甲状腺腫の診療は外科医にとつて比較的容易になつてきた.甲状腺機能の測定には,以前には基礎代謝率やPBIなどが用いられたが,現在ではradioimm—unoassayによつて血中甲状腺ホルモンを直接測定することが可能となり,きわめて正確な値が得られるようになつた.しかし,臨床医はやはり診察室においてまず甲状腺腫大を見つけ,典型的な機能亢進症状があれば,理学的検査でおよその診断を下し,ついで確診のために生化学的検査を行うのが常道である1),臨床上軽症のバセドウ病において,血中T3,T4,RSU.甲状腺放射性ヨード摂取率が正常な場合には,診断を確定することが難しい.この際,最も鋭敏な検査法はTRHテストであり,次いで血中T3の測定である2).最近,画像診断も進歩し,結節性甲状腺腫に対しては超音波検査が行われたり3),201TlCl delayed scan検査4-5)の有用性が指摘されている.そして甲状腺腫に甲状腺機能亢進症を伴えば,機能的な面での検索がぜひ必要になる.
バセドウ病の治療には,薬物療法,放射性ヨード療法,手術的療法などがあるが,いずれを採用するかは同一施設においても,内科医と外科医により多少異なる.ここでは,当科で経験した甲状腺機能亢進症の手術成績を中心に,検討を加え報告する.
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