Japanese
English
臨床報告
小児の腹部鈍的外傷による胃破裂の1治験例
Traumatic gastric rupture in an eight years old girl:Review of literatures
土岡 丘
1
,
長鳥 金二
1
,
池田 舜一
1
,
白石 哲
1
,
川満 富裕
1
,
腰塚 学
2
Takashi TSUCHIOKA
1
1独協医科大学第1外科
2日光古河総合病院外科
pp.1249-1252
発行日 1983年8月20日
Published Date 1983/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208421
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はじめに
小児の腹部鈍的外傷による消化管穿孔は極めてまれである.私たちは最近小児の外傷性胃破裂を経験した.幸い合併損傷はなく,術後経過は良好である.
発育過程にある小児は成人に比して,腹壁も未発達であり,小さな外力により思わぬ内臓損傷を伴つていることが多く,受傷後の患者管理を慎重に行う必要がある.さらに最近の交通事故の増加に伴つて,今後小児腹部外傷も増加すると考えられるので,外傷性胃破裂例の概略を紹介し,診断および治療について若干の文献的考察を加え報告する.
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