Japanese
English
臨床報告
大量の消化管出血を伴つた激症型SLEの1例
A case of progressive systemic lupus erythematosus accompanied with massive gastrointestinal bleeding
渡辺 成
1
,
八木田 旭邦
1
,
小野 美貴子
1
,
北島 政樹
1
,
立川 勲
1
,
相馬 智
1
,
斉藤 元章
2
,
北本 清
2
,
長沢 俊彦
2
Shigeru WATANABE
1
1杏林大学医学部第1外科
2杏林大学医学部第1内科
pp.1245-1248
発行日 1983年8月20日
Published Date 1983/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208420
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はじめに
全身性紅斑性狼瘡(Systemic Lupus Erythematosus以下SLEと略す)に伴う消化器症状は1895年Osler1)が報告して以来,しばしば出現するとされているが,その多くは食思不振,嘔気・嘔吐,腹痛などであり,大量の消化管出血をみることは極めて稀である.われわれは急速な経過をたどつた激症型のSLEに,大量の消化管出血がみられた症例に対し,血管造影の所見をもとに手術を行つたので,文献的考察を加え報告する.
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