Japanese
English
原著
クリオグロブリン血症を伴つたSLE
A CASE REPORT OF CRYOGLOBULINEMIA SECONDARY TO SYSTEMIC LUPUS ERYTHEMATOSUS
島田 義昌
1
,
山崎 紘之
2
,
平井 玲子
2
Yoshimasa SHIMADA
1
,
Hiroyuki YAMAZAKI
2
,
Reiko HIRAI
2
1横浜逓信病院皮膚科
2東京逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama Teishin Hospital
2Department of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
pp.611-614
発行日 1974年8月1日
Published Date 1974/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201340
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38歳,主婦.25歳頃から,時々,高熱と関節痛.27歳頃からは,関節痛,口内炎,レイノー症状が頻発,某大学病院で,慢性関節リウマチおよびレイノー氏病と診断された32歳時,LE細胞が検出され,SLEと診断.発熱や腹水貯溜などの急性症状が発生し,ステロイド療法で好転した.現在,ステロイドは中止.時々,関節痛,口内炎,レイノー症状をみるが,経過は良好.四季を通じて,指趾先端が潮紅している.RFおよびANFが陽性.クリオグロブリン(CG)は,4℃48時間で陰性,0℃12時間で陽性となつた.そこでこれを機会に,CGを発生し得る基礎疾患と,CGとの関係について考察を加えた.
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