Japanese
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特集 癌手術と再建
乳癌切除後の乳房の再建
Breast reconstruction after mastectomy
坂東 正士
1
,
椎名 芳男
1
Masashi BANDO
1
,
Yoshio SHIINA
1
1東京都立駒込病院形成外科
pp.475-481
発行日 1983年4月20日
Published Date 1983/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208282
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はじめに
乳房は女性の象徴のひとつで,両側にバランスよく存在することは肉体的・精神的に意味が大きく,奇形や腫瘍などのために変形を来たした場合に再建が望まれるのは自然である.著者等は約10年前から種々の乳房変形症例の再建を多数行つてきたが,乳癌術後の再建は少数の好運な例を除いて変形の程度がひどく,最も困難なものであり,ほとんど不可能に近くおもえた.しかし,1977年頃から種々の筋皮弁移植術の開発とその応用,乳房プロテーゼ利用法の改良,良性疾患での再建経験の蓄積により,癌術後の再建を行い始め,その結果は質的に向上し,かなりのレベルに到達し得たと思えるので,ここに著者等の治験を紹介し,批判を得られればと考える.
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