Japanese
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臨床研究
甲状腺分化癌術後の甲状腺ホルモン内服によるTSH抑制療法について
TSH suppression therapy using thyroid hormone for the postoperative patients of differentiated thyroid carcinoma
森 秀樹
1
,
三村 孝
2
,
原田 種一
3
,
伊藤 国彦
2
,
井出 道也
1
,
大井 俊孝
1
,
清水 一雄
1
,
庄司 佑
1
Hideki MORI
1
1日本医科大学第2外科
2伊藤病院
3川崎医科大学内分泌外科
pp.131-134
発行日 1983年1月20日
Published Date 1983/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208227
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はじめに
甲状腺分化癌のなかには,その増殖がThyroid Stimurating Hormone(以下TSH)に依存するものがあり,現在術後再発防止のため甲状腺ホルモン内服によるTSH抑制療法が広く行われている.TSH抑制療法は,1937年Dunhill1)により始めてその有効性が報告されてから,数多くの報告がみられる2-4).われわれも甲状腺分化癌術後の症例には,原則として再発防止の目的で甲状腺ホルモン内服によるTSH抑制療法を行つている.しかし,その効果については未だ一定の見解は得られていない.
そこで今回,術後10年から15年を経過した症例を対象として,生存率および再発率の面から,TSH抑制療法の効果を検討した.
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