増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
内分泌学的検査
下垂体
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
木村 孝穂
1
,
村上 正巳
1
1群馬大学臨床検査医学
pp.332-334
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223300
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検査の概要
甲状腺刺激ホルモン(thyroid-stimulating hormone, thyrotropin:TSH)は下垂体前葉で合成・分泌される糖蛋白ホルモンである.αとβのサブユニットからなり,αサブユニットは黄体化ホルモン(luteinizing hormone:LH),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone:FSH),胎盤性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin:hCG)と共通である.TSHは甲状腺濾胞上皮細胞表面のTSH受容体に結合し,細胞の増殖,甲状腺ホルモンの合成と分泌を促進する.TSHはイムノアッセイで測定される1,2).
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