特集 外科外来マニュアル
私の治療
一般
電撃傷
大橋 正次郎
1
1東京電力病院外科
pp.790-791
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208029
- 有料閲覧
- 文献概要
□概説
電撃傷は人体に電流が流れておこる全身・局所の可逆性・非可逆性の変化である.受傷後早期における危険はショックと急性腎不全である.しかし,早期から適切な処置を行えば大部分は可逆性である.次におこる危険は感染症である.現在,救い得ない非可逆性の変化は四肢など受傷局所の進行性壊死である.受傷後1週ごろから4週ごろまでにおこる創部からの出血は致命的となることがある.電気火花・アークによる直接・間接の熱傷は電気火傷として一般の熱傷と同様に治療する.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.