Japanese
English
原著
電紋を認めた頭部電撃傷の1例
A Case of Electrical Burn of the Scalp with the Electric Marking
工藤 昌一郎
1
,
宮本 裕
1
,
小野 友道
1
,
門脇 義博
2
,
花宮 秀明
2
,
勝屋 弘忠
2
Shoichiro KUDO
1
,
Yutaka MIYAMOTO
1
,
Tomomichi ONO
1
,
Yoshihiro KADOWAKI
2
,
Hideaki HANAMIYA
2
,
Hirotada KATSUYA
2
1熊本大学医学部皮膚科教室
2熊本大学医学部付属病院集中治療部
1Department of Dermatology, Kumamoto University School of Medicine
2Section of Intensive Care Unit, Kumamoto University School of Medicine
pp.741-745
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202107
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著明な電紋を認めた2歳11ヵ月男児の頭部電撃傷症例を経験したので,その臨床経過及び治療について報告する.電紋は一般に雷撃傷ではよく見られるが電撃傷ではきわめてまれで,本邦では過去10年間に3例4,7,12)の報告があるが頭部におけるものは本症例のみであった.また,幼児の電撃傷はほとんどが電気のプラグを喰わえることにより発生したもので,本症例の如く変電所内にもぐり込み遊んでいるうちに高圧電流に触れ,しかも救命しえた例はきわめてまれである.以下過去10年間の5歳以下の小児電撃傷,成人をも含めた頭部電撃傷およびその治療そして電紋について若干の文献的考察を行った.
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