特集 外科外来マニュアル
私の治療
各論—頭頸部
鼻出血
鳥山 稔
1
1国立病院医療センター耳鼻咽喉科
pp.624-625
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207956
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□概説
鼻出血とは,鼻腔・副鼻腔・上咽頭に出血があつて外鼻孔から出血するものをいうが,時には咽頭に流下するものも含める.耳鼻科外来のおよそ2〜3%に相当し,これは症状名であるので,それをおこす原因疾患を考えて治療をおこなう.最も鼻出血のおこり易い部位は,Little部位,Kiesse—lbach部位でここは前篩骨動脈,蝶口蓋動脈・大口蓋動脈・顔面動脈の上口唇様の終末部の接合点にあたる.その他下鼻甲介・中鼻甲介・鼻中隔後中央などがあるが頻度はきわめてすくない.
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