小児緊急室
鼻出血
飯沼 寿孝
1
1東大・耳鼻咽喉科
pp.1076-1077
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205545
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小児の鼻出血は日常の臨床において頻繁に見かける症状である.幸いにも生命を脅かすほどの鼻出血は稀であって,筆者らの外来において鼻出血からの死亡例はない.問題は少量の鼻出血でも鼻汁や唾液と混じて相当の量にみえることと患者および家族が興奮し落ち着きを失ってしまうことである.鼻出血の原因,解剖などは後に述べることとし,実際に小児の鼻出血に遭遇したときの治療順序につき,耳鼻科医の見地から触れてみたい.
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