Japanese
English
臨床報告
術前に局在診断を下しえた原発性上皮小体機能亢進症の2例
Two cases of primary hyperparathyroidism localized by preoperative examinations
高見 博
1
,
三村 孝
1
,
阿部 令彦
1
,
平松 京一
2
,
久 直史
2
,
久保 敦司
3
,
市川 陽一
4
,
丸山 博
4
,
松川 重明
4
,
小山 雄三
5
,
村井 勝
5
,
入 久己
6
Hiroshi TAKAMI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
2慶応義塾大学放射線診断部
3慶応義塾大学放射線科学教室
4慶応義塾大学医学部内科学教室
5慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
6慶応義塾大学医学部中央検査病理
pp.297-300
発行日 1982年2月20日
Published Date 1982/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207904
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はじめに
血中カルシウム(Ca)や上皮小体ホルモン(PTH)の高値により上皮小体機能亢進症と診断できても,その病的上皮小体の部位診断は容易でない.しかし,近年のcomputed tomography(CT),ultrasonography(US),選択的血管造影法および201Thallium-chloride scintigraphy(201Tlシンチ)等の開発や,選択的静脈採血による血漿PTH測定(選択的静脈採血—PTH)の進歩により,かなり小さな腫瘤まで局在診断ができるようになつてきた.
われわれはこれらの手法によつて,術前に局在診断しえた腎結石型と不顕性型原発性上皮小体機能亢進症の2例を報告し,これらの検査法について若干の考察を行つた.
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