Japanese
English
特集 術中エコー
肝内結石,肝嚢胞手術時の応用
Intraoperative ultrasonography for benign hepatic diseases (intrahepatic stone and cyst)
秋本 伸
1
,
由里 樹生
1
,
羽生 富士夫
1
Shin AKIMOTO
1
,
Tatsuo YURI
1
,
Fujio HANYU
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.55-61
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207866
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はじめに
消化器外科領域における術中超音波検査は1976年頃に開始されたものであるが,ポータブル電子スキャン装置が使用可能になつた1970年代の終りに至つて,本格的に実用化された.とくに肝疾患における有用性は高く,非定型的肝手術においては,最早や必須の補助手段と言つてよい段階に至つている.われわれは,原発性あるいは転移性肝癌の診断と外科治療に際して本法を最もよく用いているが,その他,肝内結石や肝嚢胞など良性肝疾患に対しても,より精細な診断と治療方針の決定を目的に同様に術中超音波検査を行つており,その有用性等,実際について記してみたい.
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