Japanese
English
特集 術中エコー
肝切除への応用(2)
Intraoperative ultrasonography for hepatic surgery
竜 崇正
1
,
渡辺 義二
1
,
佐藤 博
1
Munemasa RYU
1
,
Yoshiji WATANABE
1
,
Hiroshi SATO
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.37-44
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207864
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はじめに
最近のリアルタイム超音波診断装置の発達により,簡単に鮮明な画像が得られるようになり,超音波検査は消化器疾患において必要不可欠な術前検査法として定着してきている.最近ではこのリアルタイム診断装置の利点を生かして術中に超音波検査を施行して,術前検査疑診に対する術中精検や手術施行のガイドとする試みがなされるようになつてきている1-3).特に肝切除施行時には,腫瘍の位置および門脈,肝静脈などの主要血管との関係が立体的に把握でき,切除範囲の決定などに非常に有用である4,5).現在では肝切除の際に必ず施行すべき重要な術中検査法であると考えており,われわれの施行している術中エコーの概要と意義について報告する.
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