Japanese
English
臨床報告
術前脾動脈塞栓が有用であつた脾機能亢進肝細胞癌の1切除例
Partial splenic embolization as preoperative therapy for hepatocellular carcinoma associated with hypersplenism:a case report
竜 崇正
1
,
渡辺 義二
1
,
向井 稔
1
,
山本 義一
1
,
菊池 俊之
1
,
有我 隆光
1
,
長島 通
1
,
高 在完
1
,
碓井 貞仁
1
,
小高 通夫
1
,
佐藤 博
1
Munemasa RYU
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.301-305
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208952
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はじめに
日本における肝細胞癌の大部分は肝硬変を合併しており,外科治療上最大の問題点となつている.切除の可否および切除範囲の決定のために種々の肝機能予備力の検討がなされている1).しかし中には脾機能亢進のため,白血球数や血小板数が減少し,肝機能は十分でも感染や出血を危具して切除を断念せざるをえない場合もある.われわれはかかる症例に対して部分的脾動脈塞栓術(partial splenic embolization)を施行し,白血球,血小板を増加させてから安全に根治切除し得た1例を経験したので報告する.
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