Japanese
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特集 インスリン併用の高カロリー栄養法
肝切除後のインスリン投与と高カロリー栄養法
Management of parenteral nutrition with insulin after major hepatic resection
玉置 久雄
1
,
横井 一
1
,
水本 龍二
1
Hisao TAMAKI
1
,
Hajime YOKOI
1
,
Ryuji MIZUMOTO
1
1三重大学医学部第1外科
pp.1859-1864
発行日 1981年12月20日
Published Date 1981/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207847
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はじめに
肝は生体内で最大の実質臓器であり,生命に必需の物質の生合成,解毒,造血,血液凝固に関与し,循環系,網内系機能においても重要な位置を占めており,多大の機能的予備力と旺盛な再生能を備えた臓器として知られている.
肝切除の対象となる症例には病巣以外の肝が正常なものから,黄疸や慢性肝炎,肝硬変等の肝障害を合併するものまであり,特に主たる対象である原発性肝癌では高率に肝硬変の合併がみられ外科的治療に大きな制約を与えている.術後の残存肝機能の障害は肝不全を招来して予後を不良とするため,教室では術前一般血液生化学的検査の他にICG・Rmax,hepaplastin test や lipid emul—sion testを行なつて肝予備力や網内系機能を測定し適切な術式の選択につとめている1).
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