Japanese
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特集 インスリン併用の高カロリー栄養法
術後感染症におけるインスリン投与と高カロリー栄養法
Intravenous hyperalimentation with insulin in postoperative infection
谷村 弘
1
,
小林 展章
1
,
日笠 頼則
1
Hiroshi TANIMURA
1
,
Nobuaki KOBAYASHI
1
,
Yorinori HIKASA
1
1京都大学医学部第2外科
pp.1873-1878
発行日 1981年12月20日
Published Date 1981/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207849
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はじめに
高カロリー輸液では,熱源として大量のグルコースを高濃度で静脈内投与を行なうのであるが,術前の耐糖能に異常がなければ,大抵の場合,術後にインスリンの併用は必要としない.しかし,術後ひとたび感染症を合併した場合には,創傷治癒のためにインスリンの消費量が増加し,さらには内因性インスリンの分泌も抑制されて,耐糖能が低下し,しばしばインスリン併用を要することになる.最近われわれが経験した術後高カロリー輸液施行症例のうち,術後感染症発症に伴い大量のインスリン併用を要し,しかもその改善とともにインスリンを要しなくなつた症例を中心に,インスリン併用高カロリー輸液施行症例における問題点について考えてみたい.
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