Japanese
English
臨床研究
生体腎移植直後の急性尿細管壊死症例の臨床的検討
Acute tubular necrosis after renal transplantation
白水 倶弘
1
,
岡 直剛
2
,
杉町 利喜雄
2
,
江崎 武春
2
,
米村 智弘
2
,
鶴丸 廣長
2
Tomohiro SHIRAMIZU
1
1東海大学医学部移植学教室
2佐賀県立病院好生館外科
pp.1447-1451
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207796
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はじめに
腎移植直後から1週間以内に十分な利尿が得られず,血液透析を必要とする症例における原因の鑑別と,患者の管理は困難であり,また移植腎の生着はもちろん,受腎者の生命をもおびやかすものである.
これら症例における腎移植後急性腎不全の原因は,腎動脈血栓,尿路閉塞,超急性拒絶反応が除外されれば,そのほとんどが急性尿細管壊死(以下,ATNと略)である.もちろん促進急性拒絶反応の可能性は否定できない.
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