Japanese
English
特集 上部胆管癌の外科
切除不能例の治療
手術療法
Palliative treatment for upper bile duct cancer
高田 忠敬
1
,
礒辺 孝司
1
,
安田 秀喜
1
,
金山 成保
1
,
佐藤 裕一
1
,
内山 勝弘
1
,
羽生 富士夫
1
Tadataka TAKADA
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.1413-1420
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207789
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はじめに
上部胆管癌はその解剖学的位置関係から,従来は外科的アプローチが困難とされていた領域であつたが,診断法,術前術後の管理ならびに手術手技の進歩により徐々に切除率も向上しつつある.しかしながら,切除率も一般に14.3〜40%であり1-6),いまだ多くの症例が姑息的治療の対象である現状といえる.
切除不能例の治療として,第1は黄疸軽減処置であり,第2は放射線療法などを主体とした対癌治療があげられる.本稿では自験例を中心に,切除不能上部胆管癌の治療について述べてみたい.
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