Japanese
English
臨床研究
急性虫垂炎の超音波診断に関する検討
Ultrasonographic diagnosis for acute appendicitis
高田 忠敬
1
,
安田 秀喜
1
,
内山 勝弘
1
Tadahiro TAKADA
1
,
Hideki YASUDA
1
,
Katsuhiro UCHIYAMA
1
1帝京大学医学部第1外科
pp.1217-1224
発行日 1983年8月20日
Published Date 1983/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208415
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はじめに
急性虫垂炎の診断,成因,病態,手術適応については,これまで多く論じられ1-4,その手術は外科医の出発点と言われる程普遍的なものとなつている.しかし,開腹手術を行つてみると,術前の臨床症状や所見から考えていた病期と実際とが一致しない例もしばしば存在し,なかには保存的治療の適応であつたと反省させられる例も少なくない.これに対し虫垂炎の病期,病勢を数量的に判定する計量診断もあるが1,4),これにても臨床症状や所見を経験的座標で判定するものにすぎない.われわれは,より客観的判定法として超音波検査を導入し,重症度判定に有意義な知見をえたので報告する.
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