Japanese
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臨床研究
胃病変を合併した食道癌に対する再建術式の工夫—胃体部大彎側有茎胃管による食道再建術
Esophageal reconstruction by means of pedunculated small gastric tube for the esophageal cancer with localized gastric cancer
羽生 富士夫
1
,
林 恒男
1
,
木下 祐宏
1
,
高田 忠敬
1
,
吉田 操
1
,
福島 靖彦
1
,
井手 博子
1
,
遠藤 光夫
1
Fujio HANYU
1
1東京女子医大消化器病センター外科
pp.993-997
発行日 1981年6月20日
Published Date 1981/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207738
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はじめに
胸部食道全摘後の再建術式としては,亜全胃,あるいは胃管を連続性に頸部まで挙上し,吻合する術式が安全で容易な方法として,一般に行なわれている.この場合,再建に使用する胃に合併病変があると,再建臓器を何にするかが問題となり,胃癌の際には,結腸による再建が主に行なわれてきた.
しかしながら,合併病変が胃癌であつても,限局型のもの,特に早期胃癌などでは,その占居部位によつては必ずしも胃の全摘は必要ではない.手術侵襲や術後の消化吸収面などから,根治性を余り損うことなく,胃の病変部から離れた健常部を再建に利用できれば,臨床上,望ましい.
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