短報
経口内視鏡用マウスピースの改良
納 利一
1
1鹿児島大学医学部第2内科
pp.354
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111781
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消化管内視鏡検査の際,被検者の歯でスコープを損傷することを防ぐために,マウスピースを使用すべきであることは,当初より強調されていながら,つい忘れがちなものであった.
スコープを被検者に挿入してから後,はじめて緊張の強い被検者であることなどがわかり,マウスピースの必要を強く感じることがあるが,このようなときに,従来のマウスピースでは,一度ファイバースコープを抜いてからでないと装着できなかった.そこで,このような不便をなくするために,従来のマウスピースの一部を切り開いて,2枚貝のように開閉できるようにしたマウスピースを考案したところ1),ファイバースコープを被検者に挿入した後からでも簡単にマウスピースを装着できるので,マウスピースの使用が苦にならなくなった.また十二指腸ファイバースコープや小腸ファイバースコープなどのように長いスコープの揚合には,横からでも装着できるこのマウスピースは特に便利である.
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