Japanese
English
臨床報告
結腸の単純性非特異性潰瘍の1例
A case of simple nonspecific ulcer of the colon
鬼頭 文彦
1
,
石黒 直樹
1
,
杉山 貢
1
,
工藤 琢也
1
,
村田 晃一
1
,
森田 修平
1
,
有波 敏明
1
KITŌ Fumihiko
1
1横浜赤十字病院外科
pp.1779-1783
発行日 1980年12月20日
Published Date 1980/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207581
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はじめに
近年わが国では腸管の非特異性潰瘍に対する関心が高まつてきているが,従来の内外の報告では多くの病態が含まれておりその概念は統一性を欠いている.最近,厚生省の特発性腸障害調査研究班において本疾患の概念,分類がこころみられている1).結腸の単純性(原発性)潰瘍は比較的まれな疾患であり,本邦における報告例も少いが,われわれは横行結腸に発生したいわゆるsim—ple ulcerと考えられる一例を経験したので報告し,考察を加えたい.
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