Japanese
English
臨床研究
摘出胆嚢における粘液腺(偽幽門腺)の検討
Study of mucous glands (pseudopyloric glands) in resected gallbladder
平井 貞朗
1
,
内藤 寿則
1
,
嬉野 二郎
1
,
友田 信之
1
,
中山 陽城
1
,
中山 和道
1
,
古賀 道弘
1
Sadaaki HIRAI
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.565-568
発行日 1980年4月20日
Published Date 1980/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207425
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はじめに
胆嚢では主に水分や電解質が吸収され胆汁を濃縮する機能があるが,分泌活動については明らかではなくAschoff1)が胆嚢上皮の粘液分泌について初めて記載している.今日では胆嚢頸部粘膜で粘液を産生するいわゆる頸部腺が存在し,体部は分泌に関与しないと一般に言われ,Nagahiro2)は健康人の体部粘膜において光学顕微鏡を用いこれを確認している.これとは別に慢性胆嚢炎で摘出された再生粘膜に粘液腺(偽幽門腺)が存在したが,この粘液腺について興味ある結果を得たのでここに報告する.
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