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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
病理
偽幽門腺化生,幽門腺化生
pseudopyloric gland and pyloric gland metaplasia
九嶋 亮治
1
1滋賀医科大学医学部病理学講座(附属病院病理診断科)
pp.730
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202887
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定義
胃底腺粘膜の深部腺は壁細胞,頸部粘液細胞,主細胞と内分泌細胞から構成される.頸部粘液細胞は主細胞の前駆細胞である.粘膜が傷害を受けて,壁細胞と主細胞が消失すると,幽門腺に似た粘液細胞がそれを補填する.化生として出現した粘液腺のうちPGI(pepsinogen I)を発現する細胞から成るものを偽幽門腺化生(pseudopyloric gland metaplasia),PGIを発現せずに幽門腺型粘液のみ発現するものを幽門腺化生(pyloric gland metaplasia)と言う.近年,幽門腺形質はMUC6免疫染色によって証明されるので,MUC6+/PGI+ならば偽幽門腺化生,MUC6+/PGI−ならば幽門腺化生と呼ぶ(Fig.1,2).
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