Japanese
English
臨床報告
4年4ヵ月を経過した超遅発性脾破裂の1例
Spontaneous delayed splenic rupture with a four-year interval between trauma and diagnosis
中 文彦
1
,
山田 靖幸
1
Fumihiko NAKA
1
,
Yasuyuki YAMADA
1
1河北中央病院外科
pp.265-267
発行日 1980年2月20日
Published Date 1980/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207386
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はじめに
外傷後の遅発性脾破裂の本邦報告例は本例を入れて24例を数えるのみで1-3)欧米におけると同様に4,5)非常に珍しいが,一旦本症と診断されれば緊急手術を要することはいうまでもなく6),腹部外傷直後から本症を念頭におき積極的な検索が必要とされている4,5).多くの場合には受傷から破裂までの期間は長くても100日程度であるが,今回われわれは受傷後4年4ヵ月という長期間の後にほぼ自然に破裂した特に珍しい症例を経験したので報告する.
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