Japanese
English
臨床研究
手術と下垂体—性腺系—特にLH-Testosterone系の反応とその機序について
Influence of surgical stress under general anesthesia on serum LH and testosterone in males
中島 篤巳
1
,
田中 英之
1
,
越山 健二郎
1
,
魚住 徹
2
,
門田 康正
3
,
青野 敏博
4
,
水谷 修太郎
5
,
松本 圭史
6
Atsumi NAKASHIMA
1
1国立刀根山病院外科
2広島大学医学部脳神経外科
3大阪大学医学部第1外科
4大阪大学医学部産婦人科
5大阪大学医学部泌尿器科
6大阪大学医学部癌研腫瘍代謝部門
pp.245-251
発行日 1980年2月20日
Published Date 1980/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207382
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年における術中術後の患者管理の進歩にはめざましいものがみられるが,まだ消極的な面も多々存在する.これは手術時の病態,特に生化学的アプローチに未開拓な点が多いことも大きな原因の一つである.内分泌腺の手術時における反応は,一般に性腺以外は分泌量の増加傾向を示すが,この手術侵襲には種々のファクターが複雑に入り組んでおり,その解明は困難を極めている.いずれにせよ,術中術後における内分泌腺の反応は患者の正常な回復にとつて非常に重要な役割を演じているということは疑いもない事実である.本稿では下垂体—性腺系,特にLuteinizing hormone(LH)-Testosterone系の手術時における反応とそのメカニズムについて一つの結論を得たので紹介する.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.