特集 小児の負荷試験2019
性腺系機能検査 LH-RH負荷試験
水野 晴夫
1
1国際医療福祉大学 医学部小児科学
キーワード:
Gonadotropins
,
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
思春期
,
内分泌系診断
,
生殖腺障害
,
基準値
,
化学発光酵素免疫測定
Keyword:
Diagnostic Techniques, Endocrine
,
Gonadal Disorders
,
Gonadotropins
,
Reference Values
,
Puberty
,
Gonadotropin-Releasing Hormone
pp.443-446
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019200965
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<Key Points>(1)ゴナドトロピン基礎値は、健常児でも月齢、年齢、性別によって特異な推移をとる。基礎値のみで病態が判断できない場合に、LH-RH負荷試験を行う意義がある。(2)乳児期後半から前思春期までは、LH-RH負荷試験でゴナドトロピン分泌低下があると判断することは困難である。(3)性早熟徴候が明らかである場合、LH基礎値との総合判断で、LH-RH負荷試験の必要性を検討するべきであろう。(4)LH-RH負荷試験のみで体質性思春期遅発症を診断することは困難で、慎重に病態を否定しながら長期の経過観察によってのみ診断にいたることが多い。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.