Japanese
English
臨床研究
前脛骨区画症候群12例の検討
Anterior tibial compartment syndrome
伊藤 勝朗
1
,
生駒 義人
1
,
提嶋 正
1
,
山本 文雄
1
,
須江 秀一
1
,
中村 和夫
1
Katsuaki ITOH
1
1鳥取大学医学部第2外科
pp.1739-1743
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207323
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はじめに
前脛骨区画症候群(anterior tibial compartment syndrome)とは,前脛骨区画における内圧の異常な上昇にもとづく二次的な組織損傷ないしは,それによる一連の症候群と定義される.
この前脛骨区画とは,下腿の前側方に位置し,脛骨,腓骨,骨間膜,前筋間中隔および筋膜によつて強固に取囲まれた閉鎖腔であり,従つてこの腔が伸展拡大する余地は殆んどない.この腔の大部分を占めるのは前脛骨筋をはじめとする下腿伸筋群で,この他に前脛骨動静脈,腓骨神経などをいれている(図1).
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