Japanese
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特集 熱傷治療のトピックス
熱傷ショック期の治療
新しい輸液療法;HLSとGIK
Initial fluid therapy of burn shock:Hypertonic Sodium Solution & Potassium Glucose Insulin therapy
島崎 修次
1
,
小林 久
2
,
吉岡 敏治
2
,
杉本 侃
2
Shuji SHIMAZAKI
1
1筑波大学医学専門学群臨床医学系救急部
2大阪大学医学部特殊救急部
pp.1657-1664
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207313
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はじめに
広範囲熱傷のショック離脱の輸液は,血漿成分の体内・外への喪失による機能的細胞外液量(func—tional extracellular fluid volume,f-ECFV)の減少を補うことが中心となる.
この不足した細胞外液を補うため輸液が行なわれるが,輸液をすればするほど全身の浮腫は増強し,しかもf-ECFVがなお減少している事態となっている.この浮腫は生体にとつて少なくとも次の2点で重要な脅威となる1).
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