Japanese
English
臨床研究
シンチスキャンニングによる悪性甲状腺腫の鑑別診断
Diagnosis of malignant thyroid lesions by radioisotope scintiscanning
三村 孝
1
,
森 秀樹
1
,
浜田 昇
1
,
百渓 尚子
1
,
西川 義彦
1
,
伊藤 國彦
1
,
東 与光
2
,
石井 勝己
3
Takashi MIMURA
1
1伊藤病院
2神奈川歯科大学放射線科
3北里大学医学部外科
pp.1599-1603
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207304
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はじめに
甲状腺に原発する悪性腫瘍のうち,未分化癌,悪性リンパ腫はわが国では比較的まれな疾患であるが,腺癌と異なり急激な経過をとるものが多く,早期診断,早期治療の重要性が強調されている.確定診断には病理組織学的検索が必要であるが,未分化癌症例では生検を行なうことによつて癌の進展を助長することさえあり,非観血的診断法が強く望まれる.
従来甲状腺腫瘍のアイソトープによるシンチスキャンニング(以下scan)には131I,99mTcなどが使用されている、しかしこれらの核種によるscanでは甲状腺腫瘍の大部分はcold noduleを呈し,腺癌と未分化癌,悪性リンパ腫との鑑別は困難である.
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