臨床経験
99mTc-ピロリン酸による骨シンチスキャンの経験
西岡 淳一
1
,
水島 哲也
1
,
木村 和文
2
Junichi NISHIOKA
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2大阪大学医学部中央放射線部
pp.778-786
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905050
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はじめに
従来より,骨疾患に対して種々のRIが用いられ,多数の臨床応用に関する報告がなされている.その代表的なものとして32P,47Ca,85Sr,87mSr,18F,などが知られている.その他,骨腫瘍に対しては,67Ga-クエン酸塩,あるいは75Se-亜セレン酸などもある.これらについては,半減期,放出放射線の種類,エネルギー,骨特異性に一長一短がある.
1971年,Subramanianらが99mTc-polyphosphateをbone-seekingagentとして,骨スキャンニングに応用して以来,種々のリン酸化合物(例えば,tripolyphosphate,diphosphonate,pyrophosphateなど)の試みがなされている.
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