Japanese
English
臨床報告
著しい高Ca血症をきたした再発副甲状腺癌の1例
A case of recurrent parathyroid carcinoma with marked hypercalcemia
三村 孝
1
,
伴 良雄
1
,
百渓 尚子
1
,
西川 義彦
1
,
伊藤 国彦
1
Takashi MIMURA
1
1伊藤病院
pp.1485-1488
発行日 1976年11月20日
Published Date 1976/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206625
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はじめに
副甲状腺機能亢進症のうち,副甲状腺の癌は比較的稀であり,統計的にもその頻度は1%内外と報告されている1).また副甲状腺腫瘍では良悪性の鑑別が,手術所見からも,病理組織検査でも難しい症例が多く,再発により初めて診断が確定するものもあるといわれる2).
他方骨型と呼ばれる線維性骨炎の変化が強い副甲状腺機能亢進症では,通常血清Ca値が上昇し,このため精神症状,消化器症状の発現をみることが多い3).
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