Japanese
English
特集 外科と内分泌・1
―甲状腺の外科―悪性甲状腺腫
Malignant Goiter
伊藤 国彦
1
,
西川 義彦
1
Kunihiko ITO
1
,
Yoshihiko NISHIKAWA
1
1伊藤病院
pp.35-41
発行日 1965年1月20日
Published Date 1965/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203514
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
悪性甲状腺腫の中で肉腫はごく稀であるので省略し,甲状腺癌についてのみ述べることにした.とくに近年になつて甲状腺癌の発生は増加の傾向があるといわれているが,われわれの日常臨床においても本症の増加の傾向はたしかにうかがわれる事実である.今年度の甲状腺研究同好会においても,"悪性甲状腺腫の治療方針"がテーマとしてとり上げられ,全国10数余の教室および病院からそれぞれの治療方針が発表され,活発な論議が展開された.以下われわれは甲状腺癌についての今日の考え方を,われわれが昭和35年より3年間に経験した症例を中心に述べることにした.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.