Japanese
English
綜説
悪性甲状腺腫について
Study on Malignant Tumors of Thyroid Gland
原野 愛生
1
,
山口 洋一郎
1
,
三浦 敏夫
1
,
山本 尚司
1
,
伊福 真澄
1
,
古賀 保範
1
,
田崎 亟治
1
Chikao HARANO
1
,
Yoichiro YAMAGUCHI
1
,
Toshio MIURA
1
,
Takashi YAMAMOTO
1
,
Masumi IFUKU
1
,
Yasunori KOGA
1
,
Joji TASAKI
1
1長崎大学医学部調外科教室
1First Department of Surgery, Nagasaki University School of Medicine
pp.1249-1258
発行日 1962年12月20日
Published Date 1962/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203002
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
戦後急速な医学の進歩にともない,甲状腺腫に外科的治療を行なう機会も著しく増加し,従来比較的まれとされていた悪性甲状腺腫も13)18)34),他臓器の悪性腫瘍と同じく,近年その発現頻度の増加が広く注目されるに至つた31)48)50)64).
しかし,悪性甲状腺腫は他臓器の悪性腫瘍と聊かその性格を異にし,完成された悪性腫瘍症状をすべて具備するものは少なく,臨床的に結節性甲状腺腫と診断されるもののなかにかなり多数の悪性甲状腺腫が包含されていて6)35)41)63),病理組織学的検索によりはじめて診断が確定する場合が多い.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.