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綜説
良性及び悪性結節性甲状腺腫に於けるシンチグラムの臨床的応用—附 シンチグラムによる甲状腺疾患と其他の前頸部腫瘍との鑑別
Observations on the Benign and Malignant Nodular Goiter with the Scintigram (Appendix: Differetiation between Thyroid Diseases and Other Neck Tumors)
大原 梧樓
1
,
徳光 恭一
1
,
森岡 豊美
1
Gorō OHARA
1
,
Kyōichi TOKUMITSU
1
,
Toyomi MORIOKA
1
1野口病院外科
1Surgical Section, Noguchi Hospital
pp.365-371
発行日 1959年4月20日
Published Date 1959/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202369
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1.緒言
Bauer1)2)やAllen2)3)が甲状腺に対し,I131によるscintiscanningを行つてから甲状腺腫の重量測定と同時に其の投影像が臨床的に意義を有するものと考えられる様になつた.結節性甲状腺腫や悪性甲状腺腫のシンチグラムに就いては既にAllen19),Boehme6)やJohnson4)による報告があるが,我国ではscintiscanningが行われてから未だ日も浅く,此の方面の報告がない.
我々は過去1年間に於ける良性結節性甲状腺腫46例,悪性結節性甲状腺腫14例,甲状腺腫以外の前頸部腫瘍6例,片側悪性甲状腺腫4例にシンチグラムを作成して臨床的意義を追究し,その一部を第18回日本臨床外科学会に発表したが,その後更に種々の点につき検討を重ね知見を得たので報告したい.
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